手指 指節骨骨折
概要(疫学、症状)
幅広い年齢層に、男女差なく起こりえます。指の骨折後は患部の炎症による疼痛や、関節近傍の骨折では動かしにくさが出現します。
原因
各個人の生活習慣により様々ですが、転倒により手をついた場合やドアに手を挟んだ場合などに発症することがあります。
検査・診断
レントゲン検査で診断可能です。骨折線が不明瞭な場合は他院でのCT検査を追加する場合もあります。
治療
鎮痛を目的とした薬物療法と手指の拘縮(硬くなって動かしにくくなる状態)を予防することを目的としたリハビリテーションが実施されます。
薬物療法
疼痛緩和のための消炎鎮痛剤が処方されます。
リハビリテーション
患部が安定化するまでは患部以外の後遺症の予防に努めます。患部が安定したのちは、拘縮の予防および機能の再獲得のため積極的な運動療法を行います。
当院のプログラム(運動・装具等)の目安
ADLでの注意点
物をつかむなど、自身の力が原因で骨折部が転位(骨がずれる)することがあります。受傷後3週以内は特に転位しやすいので安静を徹底する必要があります。